GentleLove(4)

あー、ちゃんとあたしが休んでる間LINEで指示してきたところ。まだちゃんとやれてないじゃん。ま、インフルなんかに罹るあたしが悪いんだけど。でもホントもう時間ないし、

奏も何となくさくらの

異変

にうすうす感づいていた。

課題曲の方はいいね。しっくりまとまってきてるし。それでいて奏の個性も出てるし。楽譜通りは当たり前なんだけど、それだけじゃ巧い子はたくさんいるからね。ちゃんと個性も出して行かないと。あ、そうだ。あと過去問の、あれ、どこいったっけ??ええっと、

ほぼ8割彼女がしゃべっている。

もともとそういう感じではあるものの、今日はさらにすごい。

わかった?

何度も念押しされて、

あ、あ、はい。

さくらのよく動く口に見とれてほぼ聞いていなかったが、とりあえず頷いた。

葦切さんとはどうなったのかな

ずっとそればかり気になってしまった。

さくらはあれから葦切に連絡を取らなかった。

良くなった、とメッセージだけでも入れようかとも思ったけれど

あのメモを思い出す。

たぶん

彼は今そっとしておいてほしいのではないかと思ったから。

もし、自分がもう少し若かったら

向こうから距離を置かれたら、それでもうおしまいだったかもしれない。

でも。

さくらは一人になった部屋でひとりあったかい梅酒を飲んだ。

そして。

さくらはホクトとの仕事の打ち合わせで社を訪れた。

え?休み?

その席に斯波しか来なかったので、葦切のことを尋ねると意外な答えが。

なんかインフルエンザだって。

えっ!

思わず絶句した。

い、いつから

ええっと、今週初めくらいからだから今日で3日目。みんなに感染しちゃうといけないからってちょっと余分に休ませてもらいますって。ま仕事も溜まってるんだけど、確かに彼の仕事は我でカバーできるから。完治してもらう方がいいんだけどね、

3日

さくらは目をつぶってその責任を痛感していた。

あ?どしたの?

その異様な光景に斯波は怪訝な顔をして覗き込んだ。

ご迷惑を、おかけして

は?なんで篠宮さんが?

いや、ほんっと。元をただせばいや、ちょっと私も頑張らせて頂きます!

いきなりファイルを乱暴に取り出し始めた彼女に

以前からそうだったけど。

ホント、直情的で何考えてるかわかんないよな

非常にノーマル思考の斯波にさくらは理解しがたいことが多かった

絵にかいたような事態にさくらは痛烈に責任を感じます

ひなたと奏の出会いはこのへんから

奏が北都家に下宿するいきさつからさくらとの出会いはこのへんから

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