遠縁の女読了

またまた青山文平。

表題作に「機織る武家」「沼尻新田」を加えた中編3作による構成。

財政難から知行が減らされ、妻の機織りの技術で糊口をしのぐ羽目に。

嫁いだ家で居場所のなかった妻が機織りの腕で一家を支え強くなってゆく。

が、機織りの腕が知られたことで今まで避けてきたある人と再会することになり・・・

新田開発を持ちかけられた当主が検分に赴いた先で出会った美しい女。

松林を掃き清める姿に思わずひき寄せられて・・・

父の計らいで武者修行に出た5年の間に幼馴染と友の身に起きたこととは。

父の死で国許に戻った主人公を待っていたのは・・・

淡々と語られる形骸化した武士の姿と表紙(裸婦像)の組み合わせに違和感。

時代物だが派手な切り合いはない。あるのは静かな諦念。

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