君に出会ったから53

しょおくんの部屋のドアが微妙に開いている。

そっと中を見ると、ベッドに倒れるように横になっているしょおくん。

薬の箱、冷えピタ、体温計なんかやたらと散らばっている。

なんとか薬は飲んだみたいで、コップと飲んだ形跡のある減ったカプセル。

おそるおそるおでこに手を当てる。

あ、熱い。

熱が上がってきてるみたいだ。

汗もかいてる。

なんとか仰向けにちゃんと寝かし直して、汗をハンカチで拭く。

(まあるいおでこかわいいな。)

バカバカ、そんなこと言ってる場合じゃない!

冷えピタを貼ってあげると、ヒヤッとするのかちょっと反応する。

うっすらと目が開いたような

じゅん

そう聞こえた。

起こした?と思ったけど、そのまま眠りについて安心した。

薬が効いてきたのか、来たときよりも呼吸が落ち着いた気もする。

まだ、熱いけど。

しばらくその場を離れられず、とりあえず預かってきたプリントを忘れないうちに机に置き、再びしょおくんを見つめる。

やっぱり好き。

好きだよ。

諦めの悪い僕の心。

じわっと滲む涙。

これ以上しょおくんを苦しめたくない。

僕に熱が移っちゃえばいいのに。

眠るしょおくんの熱の残る唇に軽く触れるように口づけた。