男女のことであっても、浮気という意味の基本は変わっていない。心の向かう対象意識を向ける対象がひとつの存在に定まっておらず、他の対象にも向かってしまう状態を言っているわけである。

男女の関係がどのような段階にあるかということによって話は異なるのでそれぞれ解説する。

恋愛関係にある男女の場合恋恋愛の段階での浮気という行為、感情がある。

恋愛のごくごく初期の段階特に、恋愛状態になってからの期間が短ければ短いほど、浮気は赦してもらえる可能性は高い。例えば、AさんがXさんにあなたを好きになったみたい君が好きだなどと言った3日後に、3日前の発言は忘れて。その後Yさんと会っていたら、Yさんのほうが好きになったというような場合は、比較的ゆるされやすい。特に、異性についての見解がしっかり定まっていない若い人、特に中学生や高校生では、心はフワフワと浮ついていることはざらであり、それどころか、若い人では、ある気持ちが起きても、それが生まれて初めてのことだと、自分の心の動きがよくわからない、ある人のことを自分は本当に好きなのか、ある状況になれば誰に対しても同じ気持ちを持つようなそんな程度の心の動きなのか、まだよく自分の心の反応の癖も分かっていない、ということもしばしばなので、若い人は心がコロコロ変わり、フワフワ動きつづけているのがごく普通なので年若い人では浮気は非常にしばしば起きることなのである。であるので、そういう段階で浮気が起きたとしても、結果として、青春なりの感情の起伏は起き、当人としては甘酸っ\xA4

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初期段階を過ぎた段階例えば、AさんがXさんのことを恋していたのに一番好きだ、とか愛していると思っていたのに、ある日Yさんと会って話しているうちにYさんのほうが好きだ愛している、などと思い始めたら、これが浮気である。浮気をしている当人にとっては、心を向けている対象がXさんからYさんに変わり、そのことだけに意識が向いているので、とりあえずは大した問題は感じられない。

だが、恋されていたあるいは好かれていたXさんにとっては、心理的に起きることはAさんとは大きく異なる。この人は自分だけを好いてくれているあるいはこの人は、自分を他の人より好きだ、一番好きだと思ってくれていると思っていて、それによって幸福感を得ていたり、安心感を得ていた場合、ある日、Aさんが自分だけを好いていてくれているわけではない、とか、Aさんは自分よりむしろYさんのことのほうが好きなようだ、と気付かされると、幸福感や安心感が幻のように消えてしまい、多くの場合、ひどくつらい思いをするわけである。Xさんの心に、Yさんに対する嫉妬が生まれることもある。この段階でも浮気は法的にはまったく問題とされない。

恋愛で深い関係になった段階キスや性行為をするようになった男女の場合で、ともかく一旦でも、カップルのどちらかがわたしたちは、気持ちが強く結びついていると思うようになったカップルで、特に相手の気持ちは自分に定まっていると期待している状態になっている段階では、そう思っている人の相手方が浮気をすると、感情的にはさまざまな問題が起きることになる。落胆や怒りといった気持ちが生じるのである。怒りの程度によって、様なことが起きうる。だがこの段階でも浮気は、法的にはまったく問題とはされない。

あなただけを愛すなどと宣言した後の段階さらに進んで、カップルのどちらかがあなただけを愛すとか君だけを愛すなどと宣言すると、さらに別の段階になる。恋愛の段階でのあなただけを愛すとか君だけを愛すという言葉は、言語的に言えば約束の意味内容を持っている。愛というのは、法的には扱えず金銭や雇用関係のようには、法律のとらえる対象になっておらずよってあなただけを愛すとか君だけを愛すは法的には契約には当たらず、結果として、法的に何も強制力を持たない。だが人間は法的な次元だけで生きているわけではなく、人と人の心のつながりによっても生きている。さらに言えば、法的な関係よりも、むしろ法的ではない心のつながり心の関係のほうが、社会では重要な役割を果たしていることは多い。したがって、あなただけを愛すとか君だけを愛すと言えば、法的な次元はともかくとして、人間として心心情の次元でははっきりと意味のある約束をしたことになる。そういう約束をしておいた後で浮気をすると、心の次元では、約束を破ったと判断されるのは、ある意味当然のことなのである。この段階で浮気された側は、一般に、だまされたあの人は私をだました裏切られた\xA4

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この段階の男女の浮気では、あなただけを愛すという約束に関しては、法律は何ら関与しはしないのだがその約束の結果生まれる愛憎によって喧嘩沙汰刃傷沙汰まで起きると、そこに関しては法律の扱う範囲となってくるわけである。

周囲からも広く公認される段階にいたった恋愛の状態の場合さらに進み、恋愛関係が数年も続いており、周囲の友人たちにも公認されているような状態で、当人たちも周囲の人たちも当然、じきに婚約することになると思っている状態で、そういう前提のもとにさまざまな人生の段取りのようなもの進路選択や、職業選択や、退職の段取りなどがすでに進行している状態で突然他の異性に浮気すると、浮気をした人に対しては、法的な問題はともかくとしても道義的には大いに問題があるとか人間性に問題があるという評価が下されるのが一般的である。

この段階での浮気は、浮気をされた人を、社会的にかなり追いつめる結果になるので、やはり怒りや恨みが生じることが一般的で、喧嘩沙汰刃傷沙汰になる可能性がさらに高くなる。

婚約段階にある男女の場合婚約をした男女の場合は、恋愛の段階の男女とはかなり話が異なってくる。二人の間に契約に準ずるようなものがある、とみなされる可能性があるのである。婚約は何ら方式を必要としない不要式行為であるとする判例があるのである最判昭3895民集17巻8号942頁。法律に関する学説上は、確実な合意で足りるとする学説と公然性が要求されるとする学説があり、見解は割れているが、学説はともかくとして実際の実務としては、婚約という約束契約、あるいは契約に準ずるものを破ると、それは法的に見ても問題がある行為だとされる可能性があるわけである。ただし、結納あるいは婚約指輪の交換をしていないと、法的に見ると確実とは言えないので、婚約をあてにしようとする人はその点に要注意である。

特に、結納や婚約指輪を交換していると、それは婚約が成立している証明となり、結納や婚約指輪交換を行ったあとで、浮気を行い、その結果婚約の不履行という事態になり、それが問題として扱われるようになった場合においては、法的に見ても、婚約が成立しているという証明があるわけなのでほぼ確実に法的に問題として扱われることになる。裁判になれば、金銭的な賠償を命じられる可能性は十分にある。

婚約段階で浮気をし結婚を拒絶すると、法的な意味での契約不履行と、人の心の次元での約束を破っている、という二重の意味であざむきないし裏切りをしていることになる。一般に、婚約段階までいった男女のどちらかが浮気をすると、浮気をされた相手には、一生残るような深い深い心の傷トラウマが残ることになる。婚約までしておいて浮気をされる、というような重大な裏切り行為をされておいて、それを忘れられるような人は、この世にはまずいない、と思ったほうが良い。やられた人は、それを一生の間に、何千回も何万回も繰り返し繰り返し思い出す、と思ったほうがよい。それどころか、その人は、毎日毎日、寝ていても覚めていても、裏切られたことを、どこか心の片隅で反芻しつづけながら生きてゆくことになる、と思ったほうがよい。婚約者から裏切られた人の多くは、しばしば心の深い傷が原因で、異性を信用することができなくなり、結果として異性と交際したり結婚することがまったくできなくなってしまう。つまり婚約者がいながら浮気をする、ということは、大抵の場合、その人の人生をひどく破壊してしまうのである。

人はしばしば、配慮が足らず、ものごとを甘く見すぎて馬鹿なことをしてしまうわけであるが婚約をしておいてから、気の迷いが生じ、浮気をする/しないという分かれ道にいると感じる人は、自身の心のありかたや行いが、婚約者のその後の長い人生にどれほど深刻なダメージを与えてしまうことになるのか、あらかじめ思い描き、誰かの人生を破壊してしまった場合、果たしてそんな身勝手なことをしておきながら、道義的に赦されて、自分だけは都合よく幸せに生きていけるほどに人間社会というものは甘くできているのだろうか?と、よくよく熟考してみる必要があるのである。

裁判で法的に扱われ、金銭的な賠償だけで済めば、まだよいほうである。人の心の次元で、人をひどく裏切れば、相手がよほどできた人耐える人、我慢する人でなければ強く恨むことになり、程度がひどければ殺意などを持つことになり、そうなれば刃傷沙汰になることもある。実際、殺されてしまった人もそれなりの数いる。裏切られた側の親が、浮気をした者を殺してしまった事例もある。

既婚者の場合気持ちだけの浮気と、肉体的な行為が伴う浮気では、法的な扱いが異なる。

結婚している人の場合、法的に言うと、当人の配偶者以外の人とみだりに性的な関係を持ってはいけない、ということになっている。いわゆる貞操義務と呼ばれているものであり守操義務誠実義務などとも言う。これは、女性についても、男性についても適用される。

既婚者が浮気をした結果起きることは、ケースバイケースでさまざまである。ひとつは、とりあえず法的には婚姻状態のままで夫婦の人間関係が冷めてしまう、という場合があるいわゆる家庭内別居など。ひとつは、配偶者から離婚を切り出されるという場合がある。他には、暴力を振るわれる、という場合がある。他には、殺意を抱かれて浮気した者が殺されてしまう、という場合もある。また、浮気の相手に危害が加えられたり、あるいは殺されてしまう、という場合もある。

それぞれ、かなりの長文での説明を要するほどの複雑なことが起きる。

離婚を切り出される場合について解説すると、結婚をしている人が、配偶者以外の人と浮気をし、性的な行為まで行うと、法的にはその貞操義務や守操義務に違反した、と見なされることになり、様な不利益を被る可能性はある。例えば、配偶者から離婚を申し立てられ裁判になれば、すんなり離婚が成立し、しかも浮気をした側に瑕疵落ち度があったとされ、金銭上の条件や他の条件について、不利な判決が出る可能性は高くなる。

子供がいる夫婦が離婚するとなると、親権の問題が関係してくるが、既婚者が浮気をしたとなると、人間性に問題がある親としても不適格だろうなどと裁判官が判断することにつながりがちで、結果として、相手側のほうが親として、より適格と判断され、結果として浮気をした側は親権監護権を得ることができず、子供を自分の手元で育てたくてもそうさせてもらえなくなってしまう可能性が高くなる。